ねこだいすき


by toro_toro_toro
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ソニーエリクソンがついに日本でもWalkmanケータイを発売するらしい。
「いままでもあったじゃないか」と思うだろうが、
あれとこれとは違うらしい。
SONYの人にとってはWalkmanブランドは水戸黄門の印籠のようなもので
そうホイホイと使用するわけにはいかないらしいのだ。
つまり「本気の音楽ケータイ」だからこそWalkmanブランドを使用したというわけだ。

しかしどうだ、その中身は。あまりにお粗末じゃないか?
過去の反省とかiPodなど他の売れた物を研究したとかいう雰囲気が全くしない。
記事をざっと見て、良い点・悪い点を挙げてみる。

×操作性が微妙すぎるミュージックシャトル
×しかもそれをケータイのお尻部分に付けたもんだから
 せっかくのケータイなのに片手操作不可
×さらに悪いことにアルバム切り替えなど複雑な操作は
 別ボタンで操作という統一感の無さ
△本体メモリに音楽専用1G(微妙)
×拡張メモリはメモリースティック。
 こんな絶滅品種を使うなんてありえない。
×MP3を転送できない。ATRAC3のみ対応というSONY様々殿様仕様。
×本体メモリとメモリースティックはなんと別プレーヤーを起動しなければならない。
 「人間様がわざわざどっちに何の曲が入っているか覚えておいて
 その都度操作をしなければならないなんて、何のための機械だね!」
○最大30時間という長時間再生。
 しかしこれは本体メモリに転送した場合のみらしい。
 ATRAC3のビットレートだとかがチラチラと気になりますね。※1

とまあ、まったくもってゴミ以外の何物でもない物体ですね。
ただで使って良いと言われてもストレスがたまるからヤダと断ります。

私がここで一番強く言いたいのは、なぜあのミュージックシャトルとやらを
お尻部分に付けてしまったのかねという事だ。
ケータイの利点は片手で操作できること。
つり革に掴まりつつもメールを書いたり、ネットをみたりできる。
そこがケータイの良いところなのです。
iPodだってそう。片手ですべての操作が簡潔するからあれほど使いやすい。
どちらも縦型に自然に持って、親指でササッと操作できる。
しかしどうだこのミュージックシャトルは。
「つまむ」という動作が必要なため、必然的に親指&人差し指が動員される。
f0021803_2124845.jpg

従来のメモリ型プレーヤー(写真左)の細さ・小ささならば片手で操作できた。
しかし今回のケータイ(写真右)のようになってくると話は別だ。
どう頑張っても片手では不可能で、両手でデジカメのように構えて操作することになる。
使いづらい。苦痛である。

SONYは「カッコイイワカモノ」向けにデザインしたんだろうが
残念ながらiPodと比べるといまいちダサイ上に使いづらい。
「Walkmanブランド」を名乗るにはあまりにはずかしい出来である。

※1:SONYはちょっと前、66kbps程度の雑音圧縮音楽で「長時間再生」だの
 「1万曲入る」だのあほらしいことを言っていました。
 bps下げればデータ転送が少なくて済むのでそりゃ電池は長持ちしますし
 容量あたりの曲数もべらぼうに増えますね。だれもそんな妥協望んでませんが。
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by toro_toro_toro | 2006-05-23 23:42 | 思ったこと
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久夛良木さん(SCEのCEO)の発言が各地で話題を呼んでいるようです。

PS3の値段が廉価版でも62,790円もすると発表して、
『これはPS3の価格です。高いとか安いとか、“ゲーム機として”というくくりでは
考えてほしく ないんです。PS3というものは他にはないわけですから。』
 ~中略~
『そのゲーム機で何ができるか、というのが 問題なのです。
すばらしい体験ができるのなら、価格は問題じゃないと考えています。』
(PS3のフルバージョンは8万あたりの値段になるようです。)

そりゃみんなが怒ったり呆れたりするのもわかりますよね。
8万ですから。ありえない。

でもどうでしょうか、見方を変えてみると久夛良木さんの言っていることも
なるほどと思えてくるんです。

・PS3に搭載されているCPU「CELL」はスゴイ!
 なんとCELLはコアを9つも持っているんです。
 今最新のPCでもコアは2つ。それをゲーム用として買おうとしたら
 6万や8万なんてあっという間に超えてしまう。
 CELLはゲームをしながら裏で分散ネットワークの処理ができたりする!
 すごいぞCELL!

・BDドライブが搭載されている!
 次世代ディスクBDドライブ搭載。
 これでハイビジョンクオリティの映画を見たりできます。
 大画面薄型TVとの組み合わせで未来の映像体験!

・メモリースティック&SDカードのスロット搭載!
 VAIO・PSP・PSX・CYBER SHOTなどと連携できる!
 
・無線LAN、HDD搭載!
 無線LANによってPCやPSPと連携!
 HDDにデータを大量に蓄積し、CELLのパワーで処理できます!

…後半書いててしんどくなってきた。
まあ、こういう風にPS3ですばらしい体験ができるのだから
6万や8万なんて安いもんだ・というのが久夛良木さんの考えなのです。

じゃあなぜ私たちはそれに同調できないんでしょう?
私たちが頭が悪いんでしょうか?

そうではありません。
SONYが久夛良木さんの言うような「ネットワークでつながる生活」を
実現しようとしてことごとく失敗してきているから、私たちには懐疑的に見えるのです。

・メモリースティックで家電がつながる
 →SD陣営にボロ負け。
  今回PS3にSDスロットが付いたのはSDが業界標準になってしまったから。

・PSXの失敗
 →メディアサーバーとしての役割を果たすはずのPSXが全く売れず。

・BDの立ち上げに失敗
 →HDDVDとのすりあわせに失敗。
  またも2規格競合という最悪の結果に。
  市場はVHS対βを覚えているので、どちらか決まるまで誰も手を出さない。

・デジタルハイビジョンへの移行の遅れ
 →NHKとかのバカがハイビジョンをアナログで始めちゃったもんだから
  デジタルに再度移行しなきゃいけなくてぐだぐだに。
  地上波デジタルの移行も重なってさらに混乱。

とまあこれだけいろいろな失敗・障害・不確定要素があるので
PS3の「ゲーム以外としてのすばらしい使い道」というのが
まったく提示されていないんですね。

たとえばマイクロソフトはXBOXでネットワーク対戦に力を入れ、
「他のゲーム機とは違う体験ができる」というのをアピールしました。
Wiiは超低電力でスリープしていてもネットワークとつながり
ゲームを更新したり、ユーザー同士のメッセージをやりとりしたりすることができます。
また、ファミコン時代のゲームをDLして遊ぶということもできます。
どちらも今までにない楽しみ方です。

しかしPS3の言う「すばらしい体験」とやらは、さっぱり見えてきません。
「CELLで分散コンピューティング」といわれても扱う内容もネットワーク構造も
一つも話に出てきませんし、「家電とつながる」といわれても
対応製品がまったくありません。(PSXがあったか。誰も持ってないけど。)

つまりは久夛良木さんは夢しか言ってないんですよ。
その実現していない夢の部分を取っ払っちゃうと、あとに残るのは
「やたらきれいなゲームができるゲーム機だ」っていうだけ。
ごめんなさい。それに8万は出せません。

久夛良木さんの言っていることは正しいです。
「SONYが思い描く夢の未来」の中ではね。
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by toro_toro_toro | 2006-05-14 03:39 | 技術あれこれ